比留間榮子先生初の著書
「時間はくすり」
「ありがたい話なんて、何もでてきませんよ? 私は、ただの薬剤師ですから」
そんな飾らない第一声とともに、白衣姿の薬剤師がゆっくりとした足取りで現れた。
東京下町のとある一角、大正12年創業のその薬局と同じ年齢の、おばあちゃん薬剤師、それが比留間榮子さんだ。
雨の日も風の日も、猛暑も大雪もものともせず、
日々、薬局に立ち続け、お客様に手を添え心を重ねること75年。
かけるひと声、添えるその手が
「榮子先生に会うだけで元気が湧いてくる」
「来るたびに握手をして、パワーをもらえる」
と地元で評判の薬剤師。
そんな彼女が、薬とともにそっと手渡してきた「言葉のくすり」。
権威ある称号も名誉な勲章もないけれど、
ただひたむきに、目の前のひとりに心を重ねる長い年月が調合した、
自分にも誰かにも、少しやさしくなれる処方箋。(イントロダクションより)
メディア掲載
知事出版社 | 97年間、一日一日を大切に歩み続けて |
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サライ.jp | 【インタビュー】比留間榮子(薬剤師・97歳)「話を聴くことも患者にとって『くすり』。 |
健康長寿 ネット |
いつも元気、いまも現役(ギネス認定・世界最高齢の現役薬剤師 比留間榮子さん) |
ご購入方法・特典
レビュー
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私もこんな生き方がしたい 90歳現役薬剤師、これまでの生き方についてのエッセイでしたが、 しゃんとした方なんだろうなと思いました。
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心がヒリヒリする時に とても気持ちがふさいでいた時に、寝る前に読んでホッと安心して眠りにつくことができました。気持ちが落ち着くのと同時に、背中を温かくやさしく押してくれます。 静かに勇気のタネをもらえると思います。
略歴
比留間榮子(ひるま えいこ)
- Eiko Hiruma
薬剤師。1923年東京生まれ。1944年東京女子薬学専門学校(現明治薬科大学)卒業。薬剤師である父の姿を見て自身も薬剤師になろうと決意し、大正12年に父が創業したヒルマ薬局の2代目として働き始める。
父とともに、戦後の混乱の渦中にある東京の街に薬を届ける。薬剤師歴は75年。
95歳のときにギネス記録「最高齢の現役薬剤師|The oldest practising pharmacist」に認定。
現在も調剤業務をこなしながら服薬指導や健康の相談に乗る姿は、「薬師如来のよう」と評判で、地域の人たちの心のよりどころとなっている。
孫で薬剤師の康二郎氏とともに、薬局の理想の姿を目指し奔走する毎日。
素晴らしい 同職種です。 比留間先生の人生経験は抜きんでたものがあり、 薬剤師として、人としての金言が詰まった本です。 素晴らしいとしか言いようのない本です。 確かに、読めば優しくなれる。 明日から、気持ちを新たに仕事に取り組ませていただきます。